熱電対で、温度を測定する場合、測温接点から基準接点まで熱電対を、そのまま延長して、測定するのが理想的です。
しかし、温度の測定は、管理室に集中させて測定する場合が多く、測温接点と基準接点の間にかなりの距離が離れる
事が多々あります。このような場合、コスト、電気抵抗、絶縁抵抗、耐湿、機械的強度、構造等の種々の問題が発生します。
そこで、熱電対と計器の間を、常温付近において、熱電対とほぼ同等の熱起電力特性の金属を使用した導線を用いて
配線いたします。これが“補償導線”です。そのため、熱電対の種類に合わせて専用の補償導線を使用する必要があります。


許容差

熱電対JIS 1995 記号ASTM 記号JISクラス1 許容差JISクラス2 許容差導体構成材料 (+ / -)補償接点温度
BBCBX±3.7μV銅 / 銅0~+100℃
RRCARX±30μV銅 / 銅・Ni合金0~+100℃
RCB±60μV銅 / 銅・Ni合金0~+200℃
SSCASX±30μV銅 / 銅・Ni合金0~+100℃
SCB±60μV銅 / 銅・Ni合金0~+200℃
NNXNX±60μV±100μVNi・Cr合金 / Ni・Si合金-25~+200℃
NC±100μV銅・Ni合金 / 銅・Ni合金0~+150℃
KKXKX±60μV±100μVNi・Cr合金 / Ni合金-25~+200℃
KCA/KCBWX±100μV鉄 / 銅・Ni合金0~+150℃
KCB/KCCVX±100μV銅 / 銅・Ni合金0~+100℃
EEXEX±120μV±200μVNi・Cr合金 / 銅・Ni合金-25~+200℃
JJXJX±85μV±140μV鉄 / 銅・Ni合金-25~+200℃
TTXTX±30μV±60μV銅 / 銅・Ni合金-25~+200℃

使用区分

使用区分JIS-95 記号JIS-81 旧記号絶縁体の材料使用温度範囲備考
一般用GGビニル系-20~+90℃① RCBおよびSCBには適合しない。② BC, RCA, SCA, NC, KCA, KCB, KCCは0℃~+90℃とする。
耐熱用HHガラス系0~+150℃RCA, SCA, KCCには適合しない。
高耐熱用S四ふっ化エチレン系-25~+200℃① コンペンセーション形(補償型)心線には適用しない。② TXの使用温度範囲は-25~+100℃とする。

絶縁体と外被および遮蔽の種類

絶縁体・外被の材料使用区分使用温度 (℃)耐水耐油難燃遮蔽(シールド)の種類
ビニル一般用−20 ~ +90無し / 内編組 / 外編組 / テープ
ガラス編組耐熱・高耐熱0 ~ +200×無し / 内編組 / 外編組
フッ素樹脂 (FEP)耐熱・高耐熱−80 ~ +200無し / 内編組 / 外編組
シリコンゴム一般・耐熱−60 ~ +180×無し
フッ素樹脂 (FEP/FRW)耐熱・可動部用−60 ~ +200無し

形状

平型

丸形

多対型

導体構成の種類

心線構成 (ヨリ数 / 線径mm)サイズ (SQ)
12 / 0.180.3 SQ
7 / 0.320.5 SQ
24 / 0.20.75 SQ
7 / 0.451.25 SQ
4 / 0.651.3 SQ
7 / 0.652.3 SQ